30代になっていまさらテーブルマナーを学んだ話
先日、この年になって今さらながら、テーブルマナーを学んできた。
結婚式とかレストランとかでフレンチやらのフルコースを食べるときのあれ。
ホテルのフルコース料理が3,500円で食べれて、しかもマナーも教えてもらえる、というイベント。
ホテルの料理よりは断然レストランの料理が好き…というお年頃ではあるのだけど、そんな感じ悪いことは言わず、友だちに誘われるまま行ってみた。
テーブルマナーについては、大体は分かっているつもりではいた。
友人の結婚式ラッシュもひと段落しましたっていうような年齢だし。何度コース料理を食べたことか。
ナイフとフォークは外側から使う、とか。
食べている途中はハの字に置いて、食べ終わったら揃えて置く、とか。
テレビやら何やらの知識で、そんな基本に関しては分かっていたんだけれども、この度ちゃんとこういったセミナー的なものに出て、恥ずかしながら初めて知ったこともたくさんあった。
知らなかった!ということを中心に、備忘録的に残しておきます。
その1.椅子への座り方
これは「なるほど合理的!」と思ったのが、椅子に座る際、あるいは帰りに席を立つ際、右から入るか、左から入るか(あるいは立つか)が実は決まっているんだそう。
正解は左。
ただ、入り口から自分の座席までの最短距離だと右のほうがよいって場合もあるので、ケースバイケースだそうだけど、一応ルール的には左らしい。
これは、昔々ヨーロッパでは騎士の方々は左脇に剣を差していたので、椅子の右から座ろうとすると剣が引っかかっちゃうっていう名残だそう。
そんなルーツはさておき、例えばお開きになって一斉に立ち上がったとき、みんなが揃って左から立てば、ぶつからなくてすごくいいなと思った。
その2.ナプキンの扱いあれこれ
ナプキンは、全部広げるんではなく、半分に畳んだ状態で膝に置く、くらいは知っていた。(折りたたんだ「わ」は自分のお腹側。)
しかしそもそもどのタイミングでナプキンを膝に置くのかについては、あんまり考えたことがなかったけど、結論から言うと「料理が運ばれてくる直前」がベストらしい。
わたし、せっかちなので、席に着いたら結構早い段階で膝に置いてた気がする。。
でもそれだと、「早く飯持ってこい!」的になってしまうんだって。たしかにそうかも。
逆に、料理が運ばれてきて、スタッフさんにナプキン膝に乗せるように促されるのも、スマートではないそう。
なので、たとえば乾杯のご挨拶があるような会であれば、そのご挨拶が終わると料理が運ばれてくるので、そのタイミングがベストみたい。
乾杯のときって立ち上がるときも多いし、立ち上がるとき既に膝にナプキン乗せてたらもちゃもちゃするしね。
あと、途中席をお手洗いなんかで中座するときの、ナプキンの置き場。
わたし、椅子の背もたれにかけてしまっていたのだけど、正しくは座面の上だそう…。
なぜなら、ナプキンは口が汚れたりしたら、その折りたたんでいる内側でさっと拭いたり、つまりは汚いものなので、皆の目に触れる背もたれに堂々とかけたり、ましてや食事が乗るテーブルの上に乗せたりするのは好ましくないということ。
お食事がすべて終わったときには、テーブルの上に置いて「食べ終わりました」の合図とするそう。
その3.わたしのパンはどちら?
パンは左手のが自分のだそう。
テーブルの食器の並び方と、椅子の位置的に、パン皿がどう考えても左のより右のやつの方が近いときってあると思う。
隣の人の様子を伺いながら、どっちのパン食べればいいんだ…と悩んでしまうお席もあったけど、これからは堂々と左のパンをとろう。
今さらな年齢だけど、恥ずかしがらずに行ってみてよかった。
これもしばらくしたら忘れちゃいそうな気もするので、1回行ったからもういいや!ではなく、たまにこういうイベントがあったら、行ってみるのもいいかもしれない。
時代によってトレンドもあるようだし。